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2008年10月更新


コスタリカを知る為の本を紹介

コスタリカ関連で色々な本が出ております。思い込みで書いているデタラメ本やトンデモ本にウンザリする今日この頃。

ここでは私の判断でにて、良いと思った本を紹介します。

皆さんがコチラで購入された場合、私の収入になります。
それらは全て下記の団体へ寄付しています。
http://www.roblealto.org/
いずれ詳しく紹介いたします。


コスタリカを知る為の55章

2004年4月20日に明石書店より出版。
中央大学教授の国本伊代先生が編集者。

国本伊代先生は日本におけるラテンアメリカ学会のリーダー的存在
(らしいです。私は詳しい事は知りません。)

全国の書店で購入可能。右隣りのバーナーからも購入可能。コスタリカに興味がある人や、コスタリカに来ようと思っている人。読む価値ありますよ。

55章に分けてコスタリカを紹介しており、その他に中に6つのコラム。

出来あがった本を見ますと、それぞれの筆者が己が得意としている分野について書いているので良く書けている章が多い。

しかしながら55章の内の幾つかの章は全く賛同できないものもある。思い込みで書いたのか、コスタリカの高官が言った事を、そのまま鵜呑みにして書いたのかは知らないが、私は正しくないと判断した。

私は正しくないと判断した章について、在留日本人や一般のコスタリカ人は勿論のこと、コスタリカ人の知識人達など「その章を書いた筆者よりも遥かにコスタリカについて詳しいと思われる人達」に読ませたが、やはり私と同じく批判的な意見だった。

また、文章中に根本的な間違いが認められたり、写真のチョイスが甘かったり、同じ物事について片方は絶賛し片方は問題があると判断していたりと、完璧な本では無い。

しかしながら今まで日本語で出版されたコスタリカ紹介本としてはベストと言えるだろう。

最後になりますが、55章の内の1章と、3つのコラムを私が書きました。いつものオチャラケ文章とは程遠い真面目ガチガチの文章です。私の日記を読まれている方にとっては違和感を感じること請け合いですが、一生懸命書いたので読んで貰えると嬉しいです。


コスタリカの歴史

コスタリカ高校歴史教科書 (世界の教科書シリーズ)

上記『コスタリカを知る為の55章』の筆者の1人、小澤卓也博士の翻訳本。

小澤氏がコスタリカ滞在時に、現場に足を運び、教育の実態を見つめ、コスタリカ人教師や学者達にインタビューをして、コスタリカ人の知識人たちがベストと指定した歴史教科書を選択。

この本は良い。旅行者や短期語学留学生には直接役に立つ情報では無い。

しかし読んでおくとコスタリカ滞在が楽しくなる。特に長期滞在者は読んでおいても良いと思う。


先住民と国民国家 中央アメリカのグローバルヒストリー

コスタリカだけでなく中央アメリカの歴史について書かれている。非常に勉強になる本だ。コスタリカの歴史ってのは、隣国ニカラグアやパナマなどの歴史とは切っても切れない関係。グローバルな視点から、中米の1つとしてコスタリカを見る事が出来る本。

学者からみた書評の一部を掲載する。

 

崎山政毅  (立命館大学教授・ラテンアメリカ近現代史および思想史)

本書のリーダビリティの高さについて触れておかなければならないだろう。じつに平易かつ明晰な言葉でつづられた本書は、その平易さと明晰さゆえにこそ、一筋縄ではいかない複雑な歴史の奥行きをまざまざと感じさせてくれる。

掲載先:『立命館史学』28号(2007年)、113-117頁。

 
尾場瀬一郎 (大阪大学講師。社会学および社会思想史研究者)

『先住民と国民国家』は、激動するラテンアメリカに正面から向き合った書だと言って良いのだ。挑戦的で創造的な本書の誕生を喜びたい。

掲載先:
唯物論研究協会『唯物論研究年誌 自立と管理 / 自立と連帯』(青木書店、2007年)、244-250頁。


コスタリカの保健医療政策形成

公共部門における人的資源管理の市場主義的改革

筆者の丸岡はコスタリカという先進国で無い小国が何故に平均寿命が高いのかを追及した。

コスタリカは乳児死亡率が同レベルの国と比較して低く、長寿の理由が医療システムにあると目をつけた。

彼は何年もコスタリカの医療事情について調査をして、最後の1年はコスタリカに滞在をして毎日毎日毎日毎日色々な場所に行きインタビュー、調査をした結果して出版した本だ。

日本のマスコミ、特に朝日新聞で紹介されているコスタリカの医療実態は、こちらで生活している私に言わせれば、全くもって正しくないと思われる。

この本を読んで、少しは勉強して欲しいものだ。